ウェールズ人のタフィ

ウェールズ人のタフィ
Taffy was a Welshman,
Taffy was a thief;
Taffy came to my house
And stole a piece of beef.

タフィーはウェールズ人
タフィーは泥棒
タフィーはわたしの家へ来た
そして、ビーフの一片を盗んで行った

今日は、画像のお肉を持って走る、タフィーについて。

一定の簡単なリズムを持つ、このお話といいますか、ポエム。
これは、「ナーセリー・ライム」と呼ばれるものだそうです。
ナーセリーは幼児部屋。そこで、昔々子供に読んだお話(童謡)だったとか。

わたしの持っているペーパーでは、上の英文しかないのですが、
このタフィーのお話、まだかなり続きがあるようです。

その後も、タフィーは色々と盗んでいきます。
盗まれた人が、そのたびに、タフィーの家に行きますが、いつも留守。
ある日、ついにタフィが在宅で、ベッドにいるところを見つけます。
そして、タフィーの頭に火かき棒を投げつけたところで、お話が終わります!
すごい終わり方です。とても、子供に読んで聞かせる内容ではないところから、
やはり、内容より、押韻などのリズム重視であることがわかります。

タフィとは別に、ナーセリー・ライムの代表である、マザーグース。
こちらも、なんだか奥が深いですよね?

(イラストが) 大好きなハンプティ・ダンプティ

この有名なポエムは、、、

Humpty Dumpty sat on a wall.
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.

ハンプティ・ダンプティが塀の上
ハンプティ・ダンプティが落っこちた
王様の馬みんなと王様の家来みんなでも
ハンプティを元には戻せない

これもまた、せつない終わりです。

どちらもナーセリー・ライムですが、
タフィとは、ウェールズ人を軽視する呼び名であったという歴史があり、
ハンプティとは、ドジで小柄な男の人の呼び名であったとか。。。

ちょっとしたことから、昔の風習や歴史が見えて来ます。
人を軽視するような呼び名であっても、時代が過ぎ、
その言葉の持つ、当時の皮肉な意味は薄れました。

今は昔のお話として、素敵なオールドペーパーに
なって、蚤の市に並べられています!?(笑)

良かったね、タフィーにハンプティ!  (あ、タフィーは犯罪者だ。)