~ハリウッド女優の残したお品たち~

今回ご紹介するのは、古い覚書きがそれぞれ残されている、ヴィクトリアンのホワイトワークやウエディングに使用されたレースや靴等、まるで映画の中の世界が、目の前に広がるようなものばかりです。


その持ち主だった人は、往年のハリウッド女優、メイ・マーシュ。(画像上)彼女はアメリカニューメキシコ州生まれ、主な女優活動期間は、1910年~1964年、当時、チャーリー・チャップリンなどが活躍した同世代の、サイレント映画の女優さんでした。


彼女の長い女優キャリアと同じく、嫁ぎ先のアームス家に代々受け継がれていた、アンティークレースや刺繍ものなどを彼女もお姑さんから受け継ぎ、何十年も保管してきました。


セピア色化した古いメモには、祖母のフランシスが1820年代に着用したウエディングシューズやウエディングドレスからのレースピース、そして、手刺繍で埋め尽くされたローン地やタンバーレース、新婚初夜に身に着けた可愛いボネ等のことが書かれ、お品たちと一緒に見つかっています。


彼女は、南カリフォルニアで1968年に没しますが、その後、このレースコレクションは、彼女のお孫さんの手に渡りました。今回、そのお孫さんが、このまま眠らせておくよりは、、、と、大切にしてくださる方へ、祖母の思い出と共にお譲りすると言うことでした。


キャラメルにて今回、ハンカチやレース襟は、それぞれ単品にてご紹介していますが、レースピースや白刺繍布、ウェディング・シューズ、ボネ等、すべてを引き離してしまうのも悲しく、こちらはセットにしました。どうぞ、ごゆっくりお品たちをご覧ください。



*メイ・マーシュ ハリウッド映画女優
1894年11月9日生まれ - 1968年2月13日没
主な女優活動期間: 1910年–1964年



今回ご紹介しているレース類は、彼女の嫁ぎ先であるアームス家に代々伝わったお品がメインとなっています。ヴィクトリア時代、大変裕福な家庭だったようで、様々なレース製品が残されていたそうです。



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画像上より、メイ・マーシュの若いころの写真


マーシュの嫁ぎ先の祖母のウエディング・アイテム4点


ウェディング白刺繍ハンキー


ウエディングドレスを飾ったボビンレース襟