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画像: ヴィクターヴィル ~砂漠の中のちいさな町~

ヴィクターヴィル ~砂漠の中のちいさな町~

2009年03月06日

カリフォルニアの砂漠の谷間にある町、
ヴィクターヴィルに、先日ドライブに行きました。

この町は、旧街道で大陸を横断する、ルート66沿いにあります。

特に大きな企業もない小さな町です。

それでも、この旧街道を通過していく人々が、
この町のビジネスを支えています。

バブル時には、きれいな住宅街が並び、
たくさんの人々が引っ越してきたようです。

わたしが、お散歩したこの町は、そのこぎれいな
新興住宅街ではなく、古いオールドタウン地区。

明らかに、数年前まで見捨てられて、まさにゴーストタウン
一歩手前だったのが、いたるところに見てとれます。

ちいさな白いアンティーク・ショップ。

シンメトリーなラインに、(これでも?)アールデコ時代の建物で
あることがわかります。入りたかったのですが、
閉まっていました。残念!




そして、最近、リフォームされてその昔の可愛い姿を取り戻した、
三角屋根に青い壁のターナーハウス。 














お家の前には、町から歴史的建造物である、サインを建ててもらいました。




1880年にターナーさんという人が建てた、ヴィクトリア時代の
一般住宅です。今は、歯医者さんが、オフィスを構えています。
ドクターは、アットホームな雰囲気で、患者さんにリラックスして
もらいたいと言っているそうです。(笑)




あと、わたしが特に感動したのが、このオールドスクールのお話です。

1922年築の、小学校として使用されてきた大きな建物です。
レトロなデザインが、とっても素敵。でも、この老朽化した
大きな建造物は、1960年代に学校が閉鎖となって以来、
町の”物置場”と化して見捨てられてきました。

教育委員会も、その建物の痛み具合に1982年には、解体を決定。

その時、住民がはじめて立ち上がりました。

みな一致団結して、建物を救うべく行政に抗議します。
住民の多くは、子供時代に、この学校へ通っているのです。

結局、住民のサポートのお陰で、この歴史的建造物は、
ヴィクターヴィルの町が買取。1983-1985年にかけて、すみからすみまで、
昔の面影とプライドを保ちつつ、りっぱに修復されました。

この日は、小学校低学年のおちびさんたちが、見学に訪れていましたよ。

わたしは、以前カンザスにいた頃、やはり老朽化に誰も見向きもしなくなった
茶色いレンガ建ての学校跡が、気になって仕方ありませんでした。

数ヵ月後、何も前触れもないまま、その歴史的建造物は、
巨大なレンガの瓦礫と化していました。完璧に取り壊されてしまったのです。
ショックでした。塀を乗り越え、レンガ1つでも持って帰りたかった!

その後でしたので、このヴィクターヴィルの学校を救ったお話には、
本当に、じ~ん、と感動しました。涙。










あとは、カリフォルニアらしく、やはり南米からのスパニッシュ文化の影響、
カトリックの布教跡である、1700年代築のミッションがあり、今もどこか素朴で、
味わいある、姿を留めています。今でも、実際に使用されているようです。

 

今回は、この地域の、きれいな場所をかいつまんでとった写真です。
やはり、オールドタウンは、カンザスでそうだったように、
時代の流れとともに、かなり長い間、見捨てられてきたようです。



それでも、学校を救うべく立ち上がった人たちがいて、、、
そうやって、この町は、続いていくのでしょうね。



インディアン~スペイン文化の影響~白人の訪れ~インディアンと白人の戦い~
こんな砂漠の谷間の小さな町にも、色々な歴史があるようです。





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