年代: 1900年代前半
印刷元: ドイツ語圏
イラストレーター; C.Klein
ホワイトマム(白菊)と、ピーチ(桃)のイラストです。日本にもある組み合わせですが、クラインが描くとまた別のものに見えてきます。淡いタッチで素敵な構図です。
サイズ: 14cmx9cm
コンディション:全体的に、大変良好な、アンティーク・コンディションです。
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このカードのイラストレーター
★カタリーナ・クライン
(英語表記では、キャサリン・クライン)
1861年、イースト・プロシア
(現在のロシア領)生まれ。
1929年、ドイツ、ベルリンにて没。
当時、男性社会であったアート業界の中で、一生涯自分の才能で勝負し続け、生計を立てて暮らしたイラストレーター、カタリーナ。
アート業界だけでなく、女性が自立して職業を持つこと自体、そう簡単ではなかった時代に、彼女はドイツやスイスなどにあった、80社の出版会社からのお仕事を受注していた程、イラストレーターとして成功しました。
ドイツにカタリナのお墓がありましたが、かなり前に彼女の活躍を知らない(興味のなかった)遠縁の者により、彼女の墓地スペースを他人に売却してしまいました。
彼女を後世に伝えるものは、数少ないイラスト原画と、ポストカードとして残っている作品たちのみとなっています。
彼女のイラストのポストカードは、推定で2000種類程残っているとされていますが、彼女の活動期間を100年を過ぎた今、だんだんとその数も減ってきているそうです。
柔らかいタッチの作品が多いカタリーナ。当時、彼女が、優しい目線で鳥や花を見ていたのが、伝わって来るかのようです。