年代: 1900年代前半〜中頃 日本製海外輸出品
こちらは、フクロウを図柄にした、薩摩ボタンとしてはめずらしいモチーフのお品です。当時、イヤリングやブローチとして加工されていたお品のようです。裏面にその跡が見て取れます。ボタン穴はありませんので、カボションとして、アクセサリー製作のパーツなどとしてお楽しみください。金彩がふんだんに入った、ゴージャスな薩摩ボタン/カボション、フクロウのつぶらな瞳が可愛いです。
* 欧米に比べますと、ボタンの歴史は浅い日本ですが、それでも1800年代〜には、西洋向けに、アイボリーに貝素材を細工したボタンや、このようなゴールドの絵付けがアクセントの薩摩ボタンなど、輸出されていきました。当地では、西洋風の飾り箱に入れられ、高価なお品として取引されていたそうです。その後もお土産品として、プレゼントとして、ずっと長い間人気があったタイプのお品です。
欧米のアンティーク服飾コレクターの間では、今でも大変人気のあるお品です。
サイズ: 直径2.4cm
コンディション: アンティーク薩摩焼特有の、釉薬の貫入ラインがありますが、もちろん、ダメージではありません。 裏面に、昔何かに使用された接着剤の跡がある以外、大変良好な状態です。図柄の発色も出来も綺麗なお品だと思います。