年代:1700年代終わり頃〜1800年代前半 フランス
こちらは、大変古い(おそらくルイ16世時代、1700年代後半〜頃の)ウェディング用の花嫁さんが持ったハンカチです。ふちに一周ぐるりとフランス王家の紋章でもあるユリの手刺繍が入っています。他の小さなお花模様の細かな箇所などは、針の指し目1つが1mm以下だったりと、ものすごい時間をかけて丁寧に製作されたのがうかがわれます。
ハンカチに入った花嫁さんのイニシャルまで、ふちと同じユリの紋章が刺繍されており、王冠マークの刺繍こそありませんが、それでも、高貴な貴族の姫君のお品だったのかと、遠い昔に想いをめぐらせてしまいます。
こちらは、前の持ち主の覚書きなどの記録が見つかっていないのですが、実際、今まで見て来ました1800年代のすごく細かな白刺繍/ホワイトワークのハンカチより、より一層の細かな刺繍の指し目となっております。ここまでのお品を身に着けたのは、まさに貴族のお姫様だったのかと納得してしまいそうな一枚です。
美しいフランス刺繍、ルーペでじっくり♥したいですね!
フランス、白刺繍、ホワイトワーク
時の経過を経て、ふんわり生成りカラー。(もともとはホワイトだったと思います)
サイズ:
ハンカチ全体:36cmx35cm
モノグラム刺繍箇所全体:5.5cmx4.5cm
コンディション: ハンカチ中央付近に、1〜2mm(弱)程のちいさなホールが1つあります。生地背景にごく薄いグレーのスポットが少し見られます。他、1,2ミリ程度の傷みがボタンステッチ手法の飾りレースに見られますが、どれも微々たるものです。
上記、どれもミリ単位の細かな点です。このハンカチの古さやレア度を考慮しますと、大変素晴らしい状態で残っていたと思います。
お色は、ふんわり生成りがかった感じもありますが、やさしいアンティークの素敵な風合いです。古い繊細な作りの芸術品ですので、このままお洗濯なさらずに、大切にお飾りください。
ミュージアムピース並みの素敵なお品です。