年代 1800年代 イギリス
イギリスのボビンレースの代表格、ホニトン・ボビンレースのボーダーです。1枚続きで5メートル、そして幅も20-21cm、モチーフはイングリッシュローズがふんだんに入っています。繊細な極細の糸レースを駆使したそのモチーフたちは、まるで蜘蛛の糸が雨に濡れて光を透かしているかのような、そんな美しさを連想します。もはや、レースボーダーではなく、アート作品、と呼んでしまいたいくらいです。どんなファッションに用いられるために、作られたのか。。。当時の職人さんたちに頭が下がります。また、細かいだけでない、どこか温かみを感じる手仕事のボビンレースならではのお品かと思います。
★1800年代前半に、ヴィクトリア女王が、ホニトンレースをあしらったウェディングドレスを作らせると、ホニトンレースの人気は跳ね上がったと言われています。
こちらは、彼女が語ったウェディングの装いです。
「私は、ホニトンレースのとても深いフリルが付いた白いサテンのガウン(ドレス)を着用したの。トルコ産ダイヤモンドネックレスとイヤリング、アルバート(彼女の夫となったアルバート公)からの美しいサファイアのブローチを付けて。」
さらに、オレンジブラッサムのティアラ、純白のウェディングドレス、、、そしてアルバート公を亡くした晩年は、モーニングファッション(喪に服すための黒いドレスやジュエリー)、、、さまざまなファッションの流行を作りだしたクイーン・ヴィクトリアですが、こちらは、1840年頃、まだ女王若かりし頃のホニトンレースのエピソードです。
そんなおとぎ話みたいな、昔昔のお話をのせた繊細な糸のレース手法、ホニトン。こちらのお品は、長さも5メートル、幅も20-21cmとたっぷりありますので、まさに、ウェディングドレス等のドレス製作にもご利用頂けます。ハサミを入れるのが勿体ない程ですが。。笑 どうぞ、素敵にご活用ください。
それとも薄紙に包んで、そっとクローゼットにしまって置き、たまに、そっとその薄紙を広げて中のレースを愛でて癒される。。。という、優雅で素晴らしく贅沢な活用法もあります♪笑
ENJOY!
ハンドメイド・ボビンレース
お色は、かすかにエクリュ、ほぼホワイトに感じます。
サイズ 長さ 約5m x 幅20-21cm前後
コンディション レース端に数か所、モチーフ間の離れた箇所がありますが、糸で1,2針で修復も可能程度です。お品の美しさを損なうものではありません。他、全体的に大変良い状態で、このような大判レースにしては本当に珍しいことです。すでにお洗濯・プレス済みなので、すぐにこのまま気持ちよくご活用頂けます。