年代: 1869年、 パリ、フランス
今から140年以上前の、フランスのファッション雑誌の挿絵です。写真が普及していなかった当時は、このように、エングレーヴィング(銅版画)の白黒印刷をベースに、職人さんたちが、スタジオで手描きで色付けをしたものが、ファッション雑誌の挿絵として使用されました。当時でも、上流階級の女性でしか見ることの出来なかった、贅沢なお品です。そっと紙を手で触れてみますと、今とは違う、どこか凸凹とした印刷のラインが感じられるのも特徴です。
赤いおリボンをウエストにきゅっとしめた少女、そして両脇には、それぞれフリルたっぷりの豪華なドレスを身にまとった優雅な女性たちが、描かれています。優雅なヴィクトリア時代の一こまです。全体的に、ふんわりとした淡い色使いが素敵です。是非、表装なさってお楽しみください。
サイズ: 24.9cmx16.2cm
コンディション: 右側にもともと製本されていた雑誌から離れた跡がありますが、イラスト箇所は、全て綺麗です。全体的に、自然な年代経過のための、セピア色がかったスポット等ありますが、140年以上前の紙物としては、大変良い状態です。紙も全体的に、とてもしっかりとしています。