ヴィエノワーズ、花売りの娘

ヴィエノワーズ、花売りの娘

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年代:1910-1915年頃 オーストリア

花売りの娘さんでしょうか?かご一杯に、大輪の薔薇を乗せています。頭のてっぺんからつま先まで、何て可愛らしいのでしょう。細かなところまで、当時のファッションに魅了されてしまうイラストです。

カードの印刷手法としても、こちらはコロ印刷で、石版印刷よりも繊細で高級な手法となっています。当時としても発行数の少ないカードです。

サイズ:14cmx9cm

コンディション:微かですが、カード四隅に長い年月保管されていたための、セピアカラーな感じのところがあります。趣程度かと思います。ちいさなスポット等もありますが、全体的にまだまだお楽しみ頂ける、良いアンティーク・コンディションです。

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★ヴィエノワーズ・カード

コロ印刷手法collotypeにて、オーストリア・ウィーンで発行されたカードで、フランスでも1900年〜1930年頃に流通しました。ヴィエノワーズとはフランス語でウィーン趣味という意味です。独特のロマンティックなふんわりしたグレーッシュなイラストで、特に当時の著名なイラストレーターたちを採用してカードを作成した、ムンク社のカードが有名です。海外でのコレクターも多い、発行数が少ない希少なカードたちです。

★コロ印刷(コロタイプ)

フランスで生まれ、その後1860-70年代に、ドイツにて実用化された印刷手法と言われています。

美術品や文化財の複製などにも使われる高度な印刷技術ですが、多色刷りが困難で大量生産には向いていません。
アンティークの古いカードなども、同時期(1900年代当初)の石版印刷製の物に比べると発行数が極端に少ないです。
そのため、希少価値が上がりアンティークペーパーの中では、コレクティブル度の高いものとなっています。