1700年代、ポアンド・アングレテール [ang001]

年代：　1700年代中頃　フランス/ベルギー

繊細なボビンレースが織り成す、どこかエキゾチックな模様たち。1700年代中頃と、大変古いお品で、まさに、当時の貴族などの上流階級が所持していたお品かと思われます。背景のメッシュレースも、のちに、ポアンドガーズのあの霞のようなグラウンド・メッシュへと発達して行った、フックのような形のレース模様や、他、1800年代には、手がかかりすぎるために、消滅して行ったものなど、数種類が入っています。大変興味深いお品です。基本的には、古いブリュッセル・ボビンレースのつくりです。

当時、イギリスへ輸出されていたレースかと思われます。イギリスでは、レースに重税がかけられましたので、税関の目をごまかすため、このような名前（アングレテール＝イギリス）が付いたとも言われています。この辺り、専門家によりかなり意見が分かれており、レースの歴史が長い分、不思議な逸話も色々と生まれているようです。ロマンティックなお話に想いを馳せながら、じっくりとそのモチーフを見入ってみたいですね。アンティークレースならではの、大迫力なお品です。

お色は、薄いグレーエクリュです。

ハンドメイド・ボビンレース

サイズ：　長さ1ｍ　Ｘ　広い個所の幅7.8ｃｍ

コンディション：　大昔の古い修復跡がちらほら見られます。大切にされて来た、古いレースであることが伺われます。全体的に、年代経過の感はありますが、レア度、そしてアンティーク・ハンドメイドレースならではの絶対的な迫力に、ご満足頂けるかと思います。