2007年10月

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ウッドバインのさよならカフェ
Woodbineという、ちいさなちいさな町へ、仕入れ+観光に行ってきました。

街中の、人気のあるディーラーさん主催のお屋敷開放セールだったり
しますと、早朝から列が出来る程込み合っているのがほとんどです。

アンティークチェアーだけ集めている人、ルーペ持ってジュエリー専門、、、
南北戦争歴史もの、みなさんお目当てが、色々あるわけです。笑。

そんな中では、仕入れの様子画像を撮る余裕はありませんが、
今回は、小旅行がてら、のんびりお昼に到着予定、カメラ持参で出発しました。

お天気もよく、ウキウキ田舎道を進みます。

途中で見かけた、古いホッタテ小屋画像をご紹介。

大草原のちいさな家のローラが出てきそうです。

これ、今年の冬を越せるのかしら?

と疑問が残る原っぱの真ん中にある小屋たちです。





















ウッドバインという、ちいさな町に入ります。













お目当てのちいさなヴィクトリアンハウス、
このお宅で開放セールをしています。


日本のお人形があったり、中国のお皿など、
アジアンチックなものが多いお宅。。。
ちょっと理解不可能なのです。

街中で米軍基地があるあたりなら、
米軍兵士と結婚して、外国からやって来た方はいます。
でも、こんな地の果てみたいな田舎で?










と、考えながら、ああ、素敵~と、大きなアーモアにうっとり。
とてもしっかりしたつくりでしたので、思わず買い取ろうかと
思いましたが、ガマンガマン。




そんなわたしを誘惑するかのように、色々素敵なアンティーク・ファニチャーが
登場します。。。他にもゴロゴロありました。買った方がご自分で運んでください。
という張り紙に涙。笑。引越し屋さんやレンタカーもない町ですので
自前トラックでやってきていない限り、購入は無理なのです。




結局、小物を数点仕入れ、写真を少し撮らせてもらい、
おしゃべりを楽しみました。

そしておなかが空いたので、多分、町に1つしかない?カフェを紹介してもらいました。









途中、誰もいない舗装もされていない道路におり、写真をとったり
のんびりしていたため、カフェについたら、ランチタイムはとっくに終了、
夕方まで開きません。ショック~!

ドア開いてない~、2時までだって~!と叫んでいたら、
中から、「横のドアから入ってらっしゃいな」 と呼ぶ声が。。。
うろうろしながら、入っていきますと、中はとてもアットホームな雰囲気。


「ランチ終わっちゃったから、今コーヒーとチーズケーキしかないけど、いい?」
と聞かれ、じゃあ、、、と頼みますと、とっても美味しい!


オーナーのおばさんが、ちょっとクセのある英語で気さくに話かけてきます。
わたしとダンナに、

「なんでカンザスに来たの?」 と聞く彼女。

「仕事で、、、」 と答えるダンナ。

「仕事があって来るならいいわね、わたしドイツ人よ!」 

だんなは、「!???」

わたしは、すぐにわかりました。

「わたしドイツ人よ!」があらわす全て。笑。

もともと自分の国にいて、その国の言葉を苦労なく話すあなた、
少し土地が変わっても仕事があって、そして自分の努力を
充分に活かせる環境にある、ということなのです。

わたし、ドイツ人よ!
の裏には、英語の勉強、外国生活になれるための苦労、
全てが凝縮されているのです。

そしてわたしの想像通り、このカフェのオーナーは、
彼女のこの26年間のアメリカ暮らしを語り始めました。
冗談交えて。笑。

26年前に、当時ドイツ駐在だった米軍兵士の彼とともに、ドイツより
このカンザスへやって来ます。二人でカフェを始める準備をし、
もう少しでオープン、まで来た時、彼は突然彼女のもとを去っていきます!

(だから、カフェの名前がドイツ語でさよなら?みたいです。)

当時、英語もろくに話せず、家族も友人もいなかった彼女、
アメリカ大陸のド真ん中に取り残され、唯一残ったのは、
田舎でほとんど価値もない開店前のカフェの土地と建物、、、

普通だったら、国に帰りますよね。。。

でも、彼女は、ドイツ家庭料理を出すカフェとして頑張り、
ここで見事に生き残ったのです。再婚もして子供にも恵まれ、
今はお嬢さんと2人で、このカフェを切り盛りしています。
お孫さんもいるそうです。

今は、もうここに根をはって、ドイツに帰ろうとは思わない。と
人生の半分以上をアメリカで過ごした彼女のコメントでした。

ちなみに、彼女から去ったもとのだんなさん、その後また
ドイツからドイツ人女性を引き連れて帰国したと、風の便りだったそうです。

「学ばない人よね~~!!」だそうで、、、、笑。

そして、わたしを見て、「ほにゃららさん宅のお孫さん?」
と聞かれました。そのほにゃららさん宅とは、先ほどのセールのお宅です。

「違いますけど、どうして?」 と聞いたら、あのお宅のおじいさんは
中国人なのよ。奥さんはアメリカ人(白人)だけど。」って。
そしてあのセールのお品は彼らの長年のコレクションだったそうです。

だから、日本や中国のお品があったんだ、と今納得。
(わたし日本人だけど、と思いつつ。。。笑)

そして、なんでこんな田舎で、白人しかいないような町、
しかも大昔の白人のお嬢様に、中国人男性が向かえ入れられたのか?

謎は深まりますが、結局は、ユニオン・パシフィック鉄道の歴史が
全てを語ります。このアメリカ大陸を横断する鉄道を敷いたのは、
中国からの当時の労働者たちでした。

その労働者の青年、もしくはその子孫?の男性と恋に落ちたのが
その女性だったのですね。(年齢不詳ですが、かなり高齢のようです)

町のキャッチフレーズが、鉄道と旧街道が交差する町。
なるほど。。。

←これは、カフェの手描き看板。

町中が全員知り合いみたいな小さな町。
そこにも、色々なドラマはあって。でも、出会った人々
みんな温かくて素敵な人たちでした。

チーズケーキとコーヒー代をたずねたら、いらない、と言われました。
それでも、じゃあって気持ちだけのチップを置いて、お礼を言い外に出ました。

最後に、カフェのオーナーさんから聞いた言葉にびっくりしましたが、、、

「ああ、あのほにゃららさん、アンティークのコレクションが多すぎて、
それを収納するために、また2軒家買ったばかりなのよ。」

すごい!本当!??だそうです。笑。
1800年代のレンガビル
むかーし、むかし、衣料雑貨店としてスタートした、
大型スーパーのJCペニー社。

色々な商品をアメリカ全土へ送り出して来ました。
今でも健在です。

日本で言えば、イトーヨーカ堂のような感じでしょうか?


今回行って参りました、レンガ建ビルのアンティーク・モール、
実は、1800年代、ペニー社のオフィスビルであったのです!





へえー、なんて中を見渡していきます。

入り口は、窓からの光があかるく、また
置いてあるお品も、コテージ風で可愛い感じ。















ヴィンテージ・クロスを使った、手作りクッション、
古いキルトもあります。ぬいぐるみのような
クマ?もどきも。。。






パステルのポッテリーは、人気があるアイテムです。

カリフォルニアで、たくさん見かけました。明るいカラーのお品は
太陽の光がたくさんある場所で生まれるのかな?

とかなんとか、実はわたしが興味があったのは、
ショップよりも、このビル自体です。

1800年代のレンガ、そして中もかなりオリジナルの
つくりが残っていて嬉しい!!

天上は、ティン製のタイルが張られています。
上から白くペイントされていますが、エンボス模様のティンタイルです。

これ、さびたりして、穴が開いたりしている天井がある
古いお屋敷もあるのですよ。ティンですからね。

そして、だんだん少なくなっています。

だから、見つかるとバラでもかなり貴重。高値で取引されています。


奥へ行くほど、暗くて家具も色が濃く、いかにも
アンティ~ク~、、、といった感じのお品になってきます。


色々見て楽しんで、外に出ました。

窓のアーチ型も素敵。。。とビルの裏まで楽しんじゃいました。

先日、ダウンタウンにあった、大きな1800年代のレンガ4階建の
歴史的建造物が、解体されました。昔学校だったという、大変りっぱな建物でした。

何回か、この建物を救おう!的な行動がラジオ会社や新聞社で
あったらしいのですが、みな3日坊主で終わってしまったようです。

そして、貴重な建造物が、朽ち果てるまで放っておいた行政に、
かなり、住民や歴史関係の先生方から、非難ゴーゴー。

その後、市は築50年以上の建造物で、オリジナルの
状態を保っている建物に、その状態を維持させ、次の世代へ
伝えるための費用を用意したそうです。一般市民でも申し込めるそうです。

(ちょっと遅いけど) そうこなくっちゃ!!笑。


チャンキー・モンキー
大学時代に覚えてしまったこの味。

豊富なフレーバーで人気の、ベン&ジェリー・アイスクリーム。

手描風なロゴとイラストのパッケージも、キャラメル好み。

ほんのり香る、バナナアイス、くるみ、チョコがボコボコと入っています。

最近は日本でも販売しているみたいですね。

上品な味、というわけではないですが、わたしはこれが大好き。








毎日生きていれば色々あります。

チャンキー・モンキーで元気に明日も頑張ろう!

と、カレッジで、女の子が集まってはこれをもりもり。

わたしは、今でもモリモリ。。。笑。



お嫁に行ったコたち
今日は、前に撮った商品画像の整理を少ししました。



素敵なフレンチ・ティン・フレームもありました。
マダムCのコレクション、フランスからのお品でした。




リネンのアンティーク・ドレス、、、何本も入ったプリーツが素敵でした。






マザー・オブ・パールのビーズとペンダント・トップ。
同じような、丈のとても長いネックレスを付けた、
古い写真の中の女の子。


アンティークの木製エッグ型ニードル入れ。
フタを開けると、手の込んだカラクリがあるスグレモノ。

↑あ、こちらは、まだお嫁にいってません。笑。

大切にして下さる方へ出会えたアンティークたち。
何だか、嬉しくてせつない、お嫁に行ったコたち+の画像でした。