2009年2月

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王様の道 
週末に、西の海岸に向けて、山越えをしました。
自宅からこの道を走るのははじめてて、ちょっとした観光気分です。

おお~、景色に山がある!
(以前いたカンザスの景色に、山というものは存在しなかった。。。)


横を走るトラックを見れば、てんこ盛りされたレモンを
運送中。南カリフォルニア~。


さらに山道に入っていきますと、景色はほとんどがオレンジ畑。
たわわに橙色の実をならせていました。

この日はすこし曇っていたのですが、
快晴の日は、ものすごくきれいな風景に違いありません。


この山間の道には、フルーツの直売店などがたくさんあります。
赤いバーン〈農家の納屋)の前に、とれたてイチゴの直売店があり、車をストップ!
このあたりは、ストロベリー・フェスティバルがあるほど、イチゴの生産が盛んです。
でも、わたしの注意はおいしそうなイチゴから、裏庭へと移っていきます。





レンガの小道を歩いていきます。






ここは、1839年に建てられた、ミッション(カトリック教会)の跡があるのです。



今は、隣にある、1920年代建造のお家をミュージアムとして
リフォーム中でした。










ミッションは、敷地のもっとずっと奥なのでしょう。

オレンジをつんだ、農家のトラックがあります。
その奥に見えるとても古い建物。。。。
あれは、納屋なのか、ミッションなのか?

。。。全ての風景が、不思議とちょっと現実離れした世界に見えてきます。

お百姓さんがたくさんいて、とても忙しそうにしていたので、
それ以上先へは行きませんでした。




大きなベル。外灯かと思ったのですが、、、
これには、また別の意味があるのです。

新鮮なイチゴをたくさん購入し、さらに西の海側へと進みます。






ヴェンチュラ・カウンティー、LAカウンティーの北にある大きな海沿いの町。




この町にもミッションがあり、今もミッションを中心にカフェやレストラン、
アンティークショップなどが並びます。週末のこの日は、
ファーマーズ・マーケットや、ブランチを頂く人たちでにぎわっていました。




こちらのミッションは、大きくてお手入れもしっかり!
あらためて、スペイン風建築が、とっても素敵に思えます。


カリフォル二アは、南にメキシコとの国境線があります。


1492に燃えたコロンブスが(笑)南米に渡ってきて以来、
色々なスペイン文化 (メキシコも昔はスペインの植民地)
が、北米に渡ってきています。ロサンジェルス、サンフランシスコ、
都市の名前も、その多くがスペイン語をもとにしています。


このスペイン風アドービ建築、ブーゲンビリアの花、そしてパームツリー。
これを見ますと、ああ、南カリフォル二アだ、と思うのです。









きれいなタイル張りの噴水、色とりどりのお花たち、
マリアさまの像など、本当にきれいな教会の中庭です。






たくさんの人が見物をしていましたが、それでも、
どこか、ココロが洗われるといいますか、す~っとした
キモチになるのは、さすが教会といったところでしょうか。







歴史あるミュージアム、お寺、教会、などは、みんな特別な
雰囲気を持っていて、わたしにとっては、宗教に関係なく、
この独特な雰囲気に、いつもココロが落ち着くのです。




















そして、ここにもある、このベル。

実は、こちら、”エル・カミーノ・リアル” 
(スペイン語で、王様の道、キングス・ハイウェイ)という意味で、
カリフォルニア州を南北に横断する、
カトリックの布教跡・教会をつなぐルートの目印なのです。

アメリカ東海岸では、母国イギリスからの独立に向けて
頑張っていた頃を前後とする1769年~1823年、こちらの西海岸では、
1日でたどり着ける範囲ごとに、こうやって布教の証である
教会が建造されて、町が栄えていきました。

その中でも、州を横断するメイン・ハイウェイ沿いにあるミッションに、
このベルが”王様の道”カトリック布教跡の目印として
建っています。もともとの古いベルの型をとり、それを
州内555箇所の教会前に、取り付けて行ったそうです!!

カリフォルニア州は、南北に長い州で、おおざっぱに言ってしまいますと
日本の本州くらいの大きさです。北のサンフランシスコと南のロサンジェルスが、
東京ー大阪間くらいの感じでしょうか。あくまで目安ですが。

観光で、何気なく立ち寄ったミッションはいくつかありました。

でも、いつか、南北、全てのミッションを見れたらな、なんて思ったりして。

。。。結構距離ありますね、きっと。笑。
Happy St.Valentine's Day!
アメリカは、今日がバレンタインでした。(時差のため)

ここは一体。。。と思うような、雪の日。

まるで、カンザス生活に戻ったような錯覚が!ブルブル。寒!

お天気が良いことで、有名な南カリフォルニアなのですが、
わたしが戻ってきて以来、雨や雪が多いのですよ。
そして、普通なら、今頃は氷や雪が降っているはずのカンザス、
テレビのお天気予報を見ますと、なぜか快晴!!

すっかりお天気が入れ替わっております。。。




引越しの後の、新居の整えもまだまだなのですが、
バレンタインは、だんなにラベンダーの鉢植えを買ってもらい、
その後、お家でディナーを作ってもらいました。






アメリカのバレンタインは、男の人が女の人に
チョコやテディベアーをあげたり、子供たちは、
お世話になっている、学校の先生方にカードを作ったりします。

女性が男性にチョコを送るという習慣がないので、
怠け者のわたし、毎年、このシーズンは、
ひそかにココロで喜びを噛みしめております。
m(_)m

そしてバレンタインのディナー、
ダイニングにドーンと座って、ワインを飲みながら、
だんながご飯を作ってくれるのを待っていました。






ワインの酔いも程よく回ってきた頃、
目もさめるような、いえ、酔いも一気に覚めるような
緑色の物体がテーブルへやって来ました!

これは、ブロッコリーとほうれん草のスープでした。

ものすごい迫力ですが、お味はマイルドでクリーミー、美味しかったです。

(飾り?のいんげんが、怪獣の手足のように、飛び出ていますが、、、汗。)






スープだけでおなか一杯になりそうでしたが、
この後、サーモンが出てまいりました。



でも、使っている器たちが、、、スープもそうでしたが、みんな、どこかへん。



器自体はおかしくはないと思うのですが、
組み合わせなのか、、、なんとなく、???



最後のデザートは、洋梨の赤ワイン煮でしたが、
こちらのプレートなんて、茶の湯のお茶碗!!
これにナイフを入れるのは、至難のわざです。

だんないわく、お皿がない~~~!

そういえば、引越しの際、持っていたもの、ほとんどカンザスのお友達の家に
置いてきちゃったのですよね。お皿がないわけです!
(ワイングラスだけはある。)

なんだか、おままごとみたいな、バレンタイン・ディナーでした。
ノッソ、ノッソ・・・
現在のおうちの隣は、小川が流れる公園があります。
温かい日の夜は、カエルの大合唱が聞こえます。
(冬なのに。。。)



カンザスでは、リスはもちろん、蛍やうさぎ、
つながれていないどこかの飼い犬などが、
良く前庭にやってきていました。




田舎なので、最後は何でもあれ!状態でしたが、
LA郊外も、なかなか負けていません。



この自然な小川のせいでしょうか、様々な小鳥が
集まっています。そして、猫。たくさんおります。








2Fの窓から下を見渡せば、いや、木の上にも、猫ちゃんがいます。
窓の外を見るたびに、誰かしらいます。笑








ノッソ、ノッソと歩いていて、その体格は見事なもの。












お、こちらは、白黒のタキシード・キャット!







お仕事の合間に、窓の外を見ると、遠くには雪化粧の山々、

そしてバルコニーの下には、今日も猫ちゃんが歩いています。




なんだか幸せです。笑
リトルロック #2 ~ジャンク屋さん~
先日のリトルロック訪問、ランチ後に立ち寄ったジャンク屋さん。




アンティーク、ジャンク、、、、と書いてある看板に胸をときめかすわたし。





西部劇に出てきそうな建物に入りますと、ランプやらシャンデリアやら
天井が落ちそうなくらいぶらさがっています。




ブコツで味のあるお品が多数です。

でも、キャラメルのアンテナに引っかかるものはなく、
そのまま帰ろうとしたら、”裏庭も見逃さないように!”
と立て札があり、素直に従いました。





裏のドアを開けてビックリ!!




もうそこは、まさにジャンクヤード!




1人蚤の市状態!??




古いお家からの窓枠やドア、(結構こういうの大好きなんですが、笑)

ミシンの台として作られた、アイアンのフレーム、

巨大なスケールや、シェルフ、ドアノブ、、、、
馬車の車輪まで!??もう数え切れません。








だんなに言わせますと、レアなクラシックカーの
細かいパーツも山盛りあったそうです。







まさに、”わたしのジャンクはあたなのお宝” 




見る人によって、ジャンクにもお宝にもなる、巨大な裏庭でした。




これ、一通り物色するのに、何日かかるだろうか、、、、?



と、ふと頭の片隅によぎった思いでした。笑
リトルロック #1
わたしのいる町カリフォルニア州、パームデールは、
ロサンゼルス郡のはずれに位置しています。

町自体は、とっても便利。たくさんのきれいなお家が立ち並び、
色々なショップやモールもあり、快適な新興住宅街です。

南へ行くとLAの都会エリアへ。北へちょっと車を走らせると、
以前いたカンザスに負けない、大自然がそこにあります。


今日は、リトルロックという、ちいさなショップが数件あるだけの
砂漠の入り口にある町へ行ってきました。

まずは、ナショナルパークの山を登って行きます。

カラカラと乾燥した砂漠の山です。

でも、しばらく曲がりくねった道を運転して行きますと、、、


まるでご褒美のように、青いきれいな湖が現れます。

しーんと静かで、本当にきれいな場所でした。



人にもほとんど会いませんでした。



あまりにきれいで、ゆっくりゆっくり運転します。



!?

木の上に何かいます。

これはまさにアメリカの国章である、ハクトウワシではありませんか!







アメリカ生まれのだんなですら、動物園以外で
こんな風に近くで見たことはないと言います。

何だか嬉しくなって、浮かれて山を下ります。





ふもとのリトルロックの町には、ヴィクトリアンのお家がありました!!




カンザスのそれと異なるのは、お庭にパームツリーがあるところでしょうか。










この後、ランチのため、”チャーリー・ブラウン”という
お店へ出向きます。




このお店は、国道沿いの何でも屋。



お土産品から、バーベキューランチ、新鮮なタマゴや野菜、ナッツ類、
地元産のはちみつ、ビーフジャーキー、アイスクリーム、なんでもあります。





これでもか、これでもか、と押し寄せてくるカラフルな看板。





店内は、たくさんの人々でにぎわっていました。




そして、BBQランチ。実は、期待していなかったのですが、
すっごく美味しかった!!

バーベキューのお肉は、口の中でとろけるように
やわらかかったです。

またこれを食べに、この町に来てもいい。と思ったほどです。




カリフォルニアは、ご飯が美味しい。

食材がとても新鮮。これだけで、西海岸に戻ってきて良かった。。。涙。




最後には、ギフトショップ!の文字とともに、
恐竜が、、、。

意味不明ですが、もう何でもいいです。笑
引越し ~大陸横断の模様~
夜、カンザスのおうちのお掃除を全て終え、
(コーヒーのせいか)テンションの高いわたしとダンナ、
前回の旅と同じに、夜のうちにカンザス-オクラホマ州を
通過しました。本当は、翌日、早朝出発予定だったです。笑

テキサス州に入ったところで、とても近代的できれいな
ドライブイン+休憩エリアがあったので、車をとめ、
そこでいきなり、グーグーと仮眠をとりました。

↑全然計画性なし。

国立公園らしき敷地の横にあった休憩所。(なんだか贅沢な?)
朝の目覚めとともに、広大な大地が目の前に現れます。

何もない景色の中をどんどん西へ進みます。
大きな長距離トラックが、ブンブンと通り過ぎて行きます。

飛行機でカンザス(ウィチタ)からカリフォルニア(ロス)までは、
コロラド州デンバーなどでの乗り換えを入れて、大体5時間かかります。

直行便ですと3時間なのですが、今では、その存在すら謎の直行便。
利用客が少なく、なくなったウワサ。

今回、荷物も多いので、車でノロノロと大陸移動のわたしたち。
西海岸到着まで2日+かかりそうです。

大きなトラベルセンターで、ランチ休憩です。

ここは、トラックの運転手から、普通の乗用車での旅行客、
たくさんの人々でにぎわっています。

長距離の運転手さんたちは、ここでシャワーまで使用できるのです。
アナウンスで、トラックナンバー、ほにゃららさん、
シャワーが空きました。と店内にマイクの声が響きます。

CDから、枕、お土産品、Tシャツやパンツ、スナック、ジュースは
もとより、色々なものが何でもここで揃います。

わたしとだんなは、アメリカらしいカロリーたっぷりの
ランチを済ませ、また、広大な景色の中を
テキサスからニューメキシコ州に向けて走ります。



途中、廃墟となった建物などがありますが、
それ以外は、ほとんど何もありません。地平線くっきりです。



















岩山が見えてきて、平坦な大地に終わりを告げると
いよいよ、ニューメキシコ州です!! 山が見えて嬉しい~。
地平線ばかりですと、どうしても飽きちゃいます。





イエローのウェルカムボードにチリのイラスト。
ニューメキシコに入りました。






ゆっくり走る長い貨物列車を横目に、丘などを超えていきます。







サンタフェよりもずっと南の大都市、アルバカーキを
過ぎたところで、宿泊予定のホテルへ。








ホテルより10分くらい西に、1600年代建造のカトリック・ミッション跡があります。
小高い丘の上、数百年の時をへてたたずむ、白い壁のアドービ建築の教会。
ここがアメリカであることを一瞬忘れてしまいます。








雨が降りそうで降らず、お天気に恵まれたドライブでした。








旧街道であるルート66沿いのホテルでぐっすり眠り、
すっかりパワー回復したわたしたち。
朝、ホテル前にウロウロしていたわんちゃん。どこの子かしら??
ポケットに入っていたアーモンドクッキーをあげました。










アリゾナ州に入ります。
さらに高い山が現れました。数日前に雪がふったようです。

このマウンテン・エリアはとても寒かったです。
のろのろ運転のわたしたちは、そのまま夜の山越えとなりました。

ひたすら走り続けます。

以前の旅では、ネバダ州にまで立ちよったのですが
今回は、時間も体力も?そんな余裕はありません。笑



夜中過ぎに、真っ暗な中、新天地であるカリフォルニアの町へ無事到着しました。

わたしたちの新居となる町は、LAメトロポリタンより、
東北へ1時間くらいの郊外にあります。

また、少しずつ、まわりの様子などブログに綴ってまいります。。。

←この山は、アリゾナ州フラッグスタッフ近辺です。寒ッ!