2009年9月

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スーツケースの中身
先日、ポアンドガーズのレースピースを
お求め頂いたお客様より、お便りを頂きました。
手にしたハンドメイドレースの細かさに感動なさったご様子を
大変嬉しく拝見しました。どうも、有難うございました。m(_)m

そして、そのお便りを読みながら、
”心臓がドキドキした”私のレース体験をふっと、思い出しました。

少し前になりますが、大好きなお友達で、
アンティークディーラーでもあるその人のショップで、
お茶を頂いていました。

ミシガン州出身である彼女は、
アメリカ東海岸~5大湖付近にある豪邸からの
仕入れを常に充実させています。

昔、アメリカ5大湖付近には、鉄道とその湖の水路を
流通経路として、さまざまな産業が栄えました。
そのため、当時は多くのお金持ち・上流社会の人々が集まっていたのです。

そんな古いお宅へのアクセスを持つ彼女。
彼女のショップも、とても居心地の良い、趣味の良い空間です。

クランベリーとブルーチーズのディップに、
クラッカーをほおばりながら、おしゃべりに花を咲かせていると、
突然席をたった彼女。

外にとめてあった車のトランクから、
合成革でボロボロのレトロなスーツケースを持ってきました。

「これは、譲れないのだけれど、あなたに
見せたくって。。。!」 

と、言い終わらないうちに、パカーンッ!と
広げたそのボロボロスーツケースの中身は。。。。

ぎっしりつまった、アンティークレースの山!
それも全て、ハンドメイドのクオリティ高いものばかりです。

「アンティークレース・ミュージアムが、
スーツケースにつまったみたい!!」

あまりの美しいお品の数々に、心臓が高鳴りコーフン状態の私。
きっと私の目も、赤く血走っていたに違いありません!笑

彼女とのアンティークレース話に花が咲きます。

「これは、カリフォルニアにいた頃、見つけた品なのだけれど、、、」
と、ポアンドガーズのゴージャスなレース襟を取り出す彼女。

「一緒に出てきたメモを見たら、昔のカンザス州知事の
娘のウェディングドレスについていたものなのよ!」
と、現在カンザスに暮らす彼女、レース襟もしかるべき場所に
戻ったというところでしょうか?笑

いいなあ!と大興奮の私に、彼女は言いました。

彼女の母親、そして彼女と、親子2代に渡り長年少しずつ
集めた品であること。大切に大切に、家にあるリネンクローゼットに
重ねてしまってあるレースや刺繍リネンたちのこと。
娘がいないので、いつかは息子の嫁に譲る、もしくは、
自分のショップで販売していくであろうこと、、、。

美しいものに囲まれているのが幸せ、という彼女が
アンティークディーラーになって、もう25年以上になるそうです。

100年以上前の職人さんたちが、長い時間をかけて、
自分たちでは決して、着ることはなかったであろう
その豪華なレースたちをを綴って行ったこと。

芸術品でもあり、その一本一本の糸の編目に
魂を感じるお品たち。

美しいものを愛でる、心の豊かさの象徴。
彼女や私の中では、その対象がアンティークレースになっているようです。

来月、寒くなる前に、また片道2日間車を走らせ、
カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、オクラホマ、
そしてカンザスと、6州を超え、彼女に会いに行きます。

また、どんなアンティークストーリーが飛び出すか、とても楽しみです。
窓の外の相棒
何か?  
と、聞かれた気がするこの視線。笑
うちの近所をよく歩いている、ボス級の猫ちゃんです。

朝、窓の外を見たとき、ドキッとしました。
塀と塀のすき間に頭を突っ込んで(おしりをこちらに向けて)
寝ている姿は、毛のカタマリ。。。
べたっと大きな身体を地面にはべらかせ、堂々たるお昼寝。

時間が経っても、頭の位置がこちらに向いただけで、
まだいます。そうやって朝から夕方まで、塀と塀の間で
ゴロゴロ寝ているのでした。具合が悪いのかと心配しましたが
そうでもなく、暑さにやられて涼んでいたようです。

お仕事中に、ふと窓の外を見ると、べたっと寝ているその猫。
なぜか嬉しい私。笑
干草のお買い物
先日、キルトつくりの上手な義母が、
アンティークの布を洗う専用洗剤を探しており、
そのお買い物へ、私も一緒にお出かけしました。








ちょっと町外れのショップへドライブです。







このお店は、ホームセンターのような感じですが、
近くにファームも多いことから、家畜の餌である
干草なども、ふんだんにおいてあります。

新しくまだ、グリーンの残っている干草から、
カラカラに乾燥したものまで、倉庫の天井まで高く積み上げられています。

わあ、カンザスの風景を思い出す~!と、
以前住んでいた、カントリーを思い出します。

干草の間からは、子猫がじゃれあって遊んでいる姿が見えました。
可愛い。。。でも、残念ながら、元気な子猫は、私の
写真にはおさまってくれませんでした。笑

シルバーの大きなたらい?のようなものは、馬などの
水のみ用の器です。人間のバスタブくらいは余裕である大きさです。








いきなり、お店のお兄さんがあらわれて、干草を運びだしました。
ふわふわとした見かけによらず、干草の束は、かなり重いようです。

ふーん、誰が買うのだろう?農場を持っている人かな。
と振り返ったら! な、なんと、ロサンゼルスの街中に住んでいる
義母が2束購入しているではありませんか!!!

一体、何に使うの?とびっくりする私たち。

「わからないけど、欲しい。」 とのことで。笑

これからハロウィーンですから、カボチャをディスプレイしたり
裏庭の、ガーデンの隅に置いて、そのうち植物の肥料と
しても良いのかもしれません。。。







なかなか見つからない、動物の毛を洗うのに
安全でオーガニックな、やさしい洗剤。

これが、アンティークの落ちやすい古い染めをおとさずに、
きれいに、お洗濯可能のコツなのです。

私も、他の洗剤と使い分けて、キャラメルデザインの
アンティークリネンをこれで、お洗濯したりすることもあります。

そうそう、干草じゃなくって、こちらがお買い物のメインアイテムなのでした!

(すっかり、干草の迫力におされて、忘れるところでした。)笑