ジェネラル・ストア

ジェネラル・ストア
昔々、ちいさな町に必ずあったジェネラルストア。




日本式に言えば、よろず屋さん、雑貨屋さん。




田舎町では、このジェネラルストアで、生活必需品は、
ほとんどまかなえたと言っても、過言でないようです。




子供達は、大きなスケールで、キャンディを測り売りしてもらい、
主婦たちは、ミルク、バター、パンなどの食料品をはじめ、
お裁縫の糸や布、お洋服の型紙まで調達したお店です。




男性達は、タバコやパイプなどと共に、
村のニュースなどもゲットした場所。




郵便局代わりもつとめていたジェネラルストア。




赤毛のアンなどのお話の中にも、出てきたタイプのお店。
マシューが肥料を買い、アンのはじめてのパフスリーブ・ドレスの
布地や製作など、こういったお店で、頼んでいた記憶があります。




でも、町の過疎化にともない、ストアは閉店になったり、
町が発展すればしたで、大きなデパートや量販店が登場。




1950-60年代以降、”マム&パップ・ショップ”
(近所の、ママさん&パパさんがやってるお店、という意味)と
呼ばれるような個人経営のちいさなジェネラルストアの数は、
低下の一途をたどりました。




でも、山間の田舎町などに、ひっそりとカフェなどになり、
現存しているストアは、わずかですがあります。




その古さから、町のミュージアムや、
資料館などに改装されているお店もあったり。




アメリカには、ジェネラルストア・アイテム専門の
コレクターさんが沢山います。まるで子供の頃の
思い出探しのように、今ではもう、アンティークか
ヴィンテージ品となった懐かしい雑貨たちを集めています。




つわものさんになりますと、自宅のガレージや地下室、
はたまた自室全体が、ジェネラルストア状態! 




壁に取り付けた、これまたアンティークの陳列棚には、
少しずつ集めた昔の商品のパッケージが並んだり、
デコラティブな作りの重厚なキャッシュレジスターが
置かれていたり。。。壁には、ホーローや板の
看板がかけられていたりします。




彼らにとっては、メモリーレーン ~思い出街道まっしぐら~ 
胸キュンなディスプレイたち。




今回、そういった1900年代初め~1960年代頃までの、
ジェネラルストアで購入出来たような、素朴な商品パッケージや
ボックスなど、数点ご紹介致します。




大変状態の良いものが多く、なかなかレアになったお品などもあります。
今でも、色あざやかなラベルデザインたちは、お洒落で新鮮にさえ見えます。




お店のドアを開けると、チリリンとベルが鳴り、
お店の奥から出てくる、オーナーの“パパさん”や“ママさん”の笑顔。 




きっと昔は、世界中のどこの田舎町にもあった光景なのでしょう。




日本にも。




角のたばこ屋のおばあちゃんとか。




コンビニが町中に、あふれる前の時代。