100年

100年
ほとんど着用されることのなかった、薄いスリップドレスたち、

トランクの中につめこまれ、何十年も過ごしました。

ピンクに繊細なレース、クリーム色のシルクトリム。

ちいさな女の子なら、誰でも着用出来たという訳ではないお品です。


袖を通されることのなかった、質の良いドレスもあれば、

擦り切れるまで着用された、ちいさな質素なコートもあります。










シルクフラワーのついた繊細なボンネット。

キッドレザーのちいさなちいさな靴。





脱ぎ捨てた女の子は、どこへいってしまったのでしょうか。













今もまだ、残っているヴィクトリア時代のおうち。



森の中の一軒家だったのが、気が付けばもう町の中心がすぐそこに。



長い眠りから目を覚ますためか、
うすいラベンダー色のペンキを壁に塗ってもらいました。








*お写真: 町の南はずれのヴィクトリアン・ハウス