流されたアトリエ

流されたアトリエ
明るいお日様が輝く朝、古いレースの写真撮影に専念する私。

でも、写真を撮り終わるか、終わらないうちに、
空がぐっと暗くなって、雷の音とともに、雨が降り出しました。

水不足のカリフォルニアには、まさに恵みの雨なのです。

でも、海に近く、地盤がゆるいカリフォルニア、
ちょっとした雨で、マッドスライド(土砂くずれ)も多いのです。

カレッジ時代のアートの先生は、マリブの海の見える丘に
夢のようなアトリエを持っていました。

ある日、今日のクラスはお休みする!アトリエが雨で流された!
と、ものすごい形相の先生が教室にいました。

夢のようなアトリエが、まさに悪夢となって多くの作品とともに流されてしまった。

なぜか、この可哀想な先生をふと思い出した、こんな雨の日。

この先生、今も元気に教鞭を握っているようです。ホ。