★ブログ★

626

リトグラフ展
少し前になりますが、近くのギャラリーで行なわれていた
リトグラフ展のお話です。


思わず見上げてしまう程の、何メートルもある大判ポスターや、
キャラメルでもご紹介しているような、アンティークのポストカードや
トレードカードなど小さなものまで、たくさんのお品が展示されていました。
時代を経ても尚、魅力的な印刷物ばかりでした。



アンティークの紙物ファンにおなじみ、リトグラフ(石版印刷)は、
1790年代に、ドイツの若い劇作家A. Senefelderによって、発案されました。


自分の書いた劇本を、安く大量に、より早く出版したいという
この作家の情熱が、リトグラフ手法を可能にしました。



それまで、通常の印刷手法は、コッパープレート(銅版)や、
木版に絵を彫りこみ、それをインクで刷っていくという
大変時間のかかるものでした。



リトグラフは、平たい石(ライムストーン)の上に、
油分の強いクレヨンのような素材で、絵を描き、
その上から、水性インクで色付けをし刷っていきました。


まさに、水と油は交えない、という理論を元にした手法です。
色が付いたものの上からは、さらに、オイルコーティングをし、
水性インクが、溶けないように工夫されてもいました。



実際に、当時の作業を再現したブースもあり、
年配の担当の方が、それは丁寧に説明をして下さいました。
面白いことに、一番熱心に、彼の説明を聞いていた
まわりの4人は、みんなグラフィックデザイナー!笑


私も、元デザイナーですので、お互いに、なんだか笑ってしまいました。
そして、コンピューターで微妙な色の配合などを
可能にした現代の印刷技術に、有難みを感じるのでした。



リトグラフは、一枚の印刷を完成させるのに、
その絵に使用された色の数だけ、石の上で刷られて行きます。


これが、当時、印刷の大量生産の最新技術であり、
画期的手法だったのか!と、あまりの手作業の多さに
びっくりもしました。たとえば、一枚のトレードカードが
あったとして、そちらは、30回以上、同じ石の上で違う
色を刷って行きます。(気絶しそうな長い作業。。。!)


ちなみに、現代の印刷手法は、4色の基本カラーがあり、
それを機械で、色を配合して印刷となります。



それでも、リトグラフは、石に絵を彫りこむ作業はないわけで、
やはりかなりの時間を短縮できた手法だったのですね。



(さらに前の印刷手法としては、コッパープレート(銅版)がありますが、
こちらは、絵を銅版に彫りこみ、手で色付けをしたものです。
ファッションプレートなどが、一例です。)



実際にリトグラフ技法が花開いたのは、1800年代に入ってからですが、
特に、商業印刷(広告等)に、ふんだんに使用され、
1870年代になる頃には、各セールスマンは、
カラフルに印刷されたトレードカードや、
商品カタログを使用していたと言います。



また、各家庭では、リトグラフで製作された風景画などを
フレームに入れてインテリアとしても、取り入れたそうです。



カラフルな色使い、デザインとしての、構図やモチーフのおもしろさ、
当時の生活・風習を知る貴重な資料であるリトグラフたち。



そして、何よりも、もう二度と刷られることのない
印刷物であること - 当時、印刷物が必要分仕上がった後、
高価なライムストーンは、前の印刷を削られ平らに戻し、
さらなる新しい印刷デザインを絵描き、再利用されました。


ゆえに、限定数以上、後から再販されることはまれでした。



たまに、アンティークフェアなどで、
その昔のライムストーンを見かけることがあります。


一枚の上に、いくつもの違うデザインが描かれていたりして、
その石が当時、高価なものであり、すこしの隙間でも
使用しようと試みたのが伺えました。


*画像: ハンティントンライブラリー、リトグラフ展カタログより。

** 最後の画像は、養毛剤の宣伝カードです!
ものすごい効果が期待出来そうです!!笑
プチプレビューです。
次回更新予定のお品、こちらで、プチプレビューです。


独特のイラストがキュートな、
フランス、ボンマルシェカード。


ピエロの子供達や、




大きな白猫と音楽隊、



ロマンティックなロココモチーフ、、、



どれも可愛いものばかりです。








イタリアンリネンや、イタリアンニードルレースも
数点ご用意しております。手作業の美しいお品です。















お勧めは、優しいアイボリーカラーの大きな、フレンチリネン。

きゅっときれいなモノグラム刺繍、背景には、チューリップみたいな
きれいなダマスク織。 フリンジ付きで、とっても素敵なリネンです。








ポアンドガーズの襟は、ちょっと難有なので、とってもリーズナブルに。







数種類のロココお楽しみセットは、
レースやリボンとも相性が良く、
ロマンティックなハンドメイドにぴったり。






細かなプチポワンパースは、ゴージャスなお花模様。






木に、熱で模様をつけていく、パイログラフィのボックス。
引き出し付きで、ちょっとした小物入れに最適。










他、ウェッジウッドのカップ&ソーサーも。








エナメルピンは、ちいさく可愛いもの2点をセットで。






シルバーピルケース、








真鍮コンパクトミラー。


他にも、ロマンティックなアンティーク満載です。
更新は、本日お昼頃予定です。
どうぞ、お楽しみに!!
ランチ
今日は、義父母がやって来て、ランチに出かけました。


飛行機会社勤務の義父の仕事が
夜勤シフトになったので、こんな平日でも
ランチを一緒に出来たりします。


ちなみに、うちのオットももと飛行機関係の
会社勤務だったのですが、当時は本当に
スケジュールがめちゃくちゃ?で、
一緒に過ごす私も、いつが夜でいつが昼?
なんて体内時計の調子がおかしかったものです。


義母は、60歳近くなり、スポーツジムに通いだして
すごく元気!彼女の場合、義父のシフトチェンジも
ものともせず、りっぱに切り盛りしています。

相変わらずのパワフルマザー、尊敬します。

画像: デザートのフルーツタルト、プチケーキ♥
”ヴィンテージファッション”
最近、毎晩少ずつ楽しみに読んでいた本です。

ヴィンテージファッション
~娘に、そして孫に伝えていきたい文化遺産~
田島 由利子 著
織研新聞社 出版 302ページ

素敵なご縁を頂いて、こちらの本を手にしました。
著者の田島さんは、ファッション業界で活躍する、
ファッションジャーナリストです。

ヨーロッパをはじめ、アメリカの華やかなハリウッド時代の
グレースケリー、オードリー・へップバーンなどの
お洒落話はもちろん、日本のブランドまで、しっかりカバーした
全体の流れは、まるでファッション史のお勉強のよう。

美しいヴィンテージファッションたち。
”本物”は時を経ても、色あせることなく人を魅了します。

ハートに訴える、”本物” を少しずつ集めて行きたいな、と思いました。
ファーマーズ・マーケット
わたしのいる町では、週に3回、
それぞれの場所で、ファーマーズマーケットが開かれます。







こちらは、こじんまりした、平日の朝のマーケット。




人も少なく、リラックス・モードで楽しめます。







セロリのグリーン、









たまねぎの薄茶色、








真っ赤なストロベリー、








そして、今まで一度もチャレンジしたことはない、
南のメキシコからやって来た食習慣。


カクタス(サボテン)料理用の材料。



棘を抜いて、ステーキなどにすると聞いたことがあります。
怖くて、トライしたことがありません。笑






丸くてちっちゃくって、可愛いラディッシュ。









ゴッホのアイリスみたいに、あざやか。










ゆりの花束も。















カラフルなお花は、近郊で栽培されて
フレッシュなまま、マーケットへ直行しました。






オレンジといちご、ハーブを買って近所を歩くと
可愛いヴィクトリアンハウスや、日向ぼっこ中の猫ちゃんも登場。



野菜やフルーツのカラーがこんなにキレイとか、
あらためて気がついたのは、ここ数年のこと。



自然の厳しい、流通の難しい土地に住んでから、
食物の新鮮さや、その生き生きとした色合い=フレッシュ
なことが、どんなにスバラシイか痛感しました。




今まで当たり前と思っていたことが、実はすごく
有難いことだったと気がついたのですね。



ふつふつと感謝の念がわく?朝のマーケットでした。笑
ちょっぴりプレビューです。
ただ今、次回更新準備中です。





暖かな、春の雰囲気たっぷりの
素敵なお品をご用意しております。






きれいなお帽子や、細かなプチポワンのパース。






ピンクの薔薇、勿忘草のシルクフラワー。






そして、ちょっとめずらしい、木製ビーズの付いた
フレンチ・シルクトリム。微妙なブルーのお色が素敵です。
雰囲気抜群のレアアイテム。





両手で覆うくらいに大きい、1800年代の
イギリスの器。赤や青のトランスファー模様が
美しいお品です。キャンディやチョコレートなどの
スイーツを入れるのにも最適です。





そして、アールデコ期のインクウェル(インクボトル)
ずっしりとしたアイアン製の蓋には、きれいな模様が入っています。
ガラスのほうも、ずっしりとあつみがあり、大変質の良いお品です。





キャラメルお気に入りの、アイリッシュクロシェ・パーツ。
どんぐりモチーフが可愛いです。



他、シルクリボンフラワー、




ヴィクトリアンの手作りフォトフレーム。

シルク地に、手刺繍が魅力的です。






その他、可愛らしいお品、30点+更新予定です。



どうぞ、お楽しみに♪
ハンティントン・ライブラリー 本宅
以前お庭の風景をご紹介した、ハンティントン・ライブラリーです。

今日は、Mr.ハンティントンが、実際に暮らしていたお家のご紹介。

この方、もともとアメリカ東海岸のご出身なのですが、
家族で西海岸の交通開発事業に携わり、
南カリフォルニアの交通網を築き、財産を得た実業家でした。

当時、~美しい山から海岸線まで~ をフレーズに、
温暖な気候、美しい山々から海まで、両方楽しめる南カリフォルニアに
世界中からの観光客が集まりました。




こちらは、1911年築の邸宅です。

Mr.ハンティントンは、1913年にアラベラという女性と結婚し、
二人で、このお屋敷を拠点に、様々なヨーロピアンアートも
収集して行きました。


重い両開きのドアを開けると、
白いマーブルを基調にしたホールを抜け、

大小さまざまなお部屋がありました。

中でも高い天井で、一瞬冷たくもなりがちな空間に、
大きなタペストリーが飾られ、その場を温かいイメージに
しているのは、素敵だなあと思いました。






豪華なクリスタルシャンデリア。

こちらは、ダイニングルームです。








豪華なシャンデリアは、色々なデザインのものがありました。
























家具なども、趣味の良いものがたくさんありました。















そして、ダンスホールのように巨大な空間にある
ポートレート・ギャラリー、、、1700年代の
人物画を中心に、紹介しています。




ハンティントン・ライブラリー自慢の絵が
並びます。。。






こんなキュートなエンジェルの画も。









そして、こちらの羽飾りのついた貴婦人画。
線が細く、デリケートな印象です。


どなたでしょう?





こちら、映画、The Duchessのモデルとなった
Duchess of Devonshire, デボンシャー公夫人
ジョージアーナの肖像画なのです。

こんなところにも、来ていたのですね!







美しいロココ家具。
こちら、ベルサイユ宮殿にある、マリーアントワネットの
ジュエリー用キャビネットにそっくりです!





どこにもかしこにも、うめつくされた
美しいディテイル、、、どれもしっかり見ていたくて
頭の中が飽和状態!です。



















色々な美しい貴婦人のポートレートを見ましたが、
そんな中、なぜか印象に残った一枚を。











もう、若い盛りは過ぎたであろう、このご婦人。




でも、温かいまなざしや、この奥ゆかしい雰囲気は
若さと引き換えに手にした、落ち着きと自信でしょうか?







見ていると、どこか安心してしまうような、
やわらかい雰囲気のこの絵。


とても、印象に残りました。
✿感謝のプチ・プレゼント実施中✿
ささやかではありますが、


3/12までにお買い物されたお客様全員に、


可愛いロココイラストのカードをプレゼント中です。


左のカードから1枚、お買い物品に同封させて頂きます。


こちら、1920-30年代頃の古いトランプなのです!!


ありそうで、中々みつからない、この時代の素敵なトランプ。


フレームにいれて飾りたくなってしまうような
ちょっと洒落たイラストです。


コラージュにしたり、ラッピングに添えたり、色々とお楽しみくださいね!!

ENJOY!

✿こちら、終了しました。たくさんの方に、お買い物頂きまして、有り難うございました!!
ちょっぴりプレビューです!
二月の終わりに、何日間もかけて田舎町をまわり、
素敵なお品を集めて参りました。





春みたいに暖かな南カリフォルニアから、
雪がふりそうな寒い空の町まで。





夢みたいにロマンティックで美しい、
レースとシルクリボンのボネ、、、





ウェディングティアラ、、、。などなど。





細々とした素敵なソーインググッズも。





ただ今更新準備中です。





ホームページ更新は、来週初め頃になります。





全部で40点ほどのご紹介です。







どうぞ、お楽しみに!






(^^)
ハンティントン・ライブラリー ノースヴィラ
赤いカメリアが咲き乱れる小道。

誰かに呼ばれるように、細いわき道へ入ったわたし。


















こちらへどうぞ。 

今度は、ピンクのカメリアが、わたしを呼びます。






あなたの太ももにいる方は、どなた?







赤、白、ピンクのカメリアの向こうには、北の庭が広がっていました。















庭の左右に並ぶ、さまざまな神話の像たち。























ぶどうを搾って、ワインをつくるの?















水の止まった噴水。



























木漏れ日を受けて、まぶしい妖精。南を向いて何を考えているのでしょう。



まるで、時の止まったような場所。



何時間でも、ぼうっとしていたくなるような、美しい北の庭園でした。
ハンティントン・ライブラリー 春のお花たち
先日、まるで初夏のようなお天気の中、





大通りにあるチャーチを通り過ぎ、















きっちり芝の刈り込まれたアメリカ~ンらしい、

大きなお庭の邸宅のある通りをぬけ、















近所にあるハンティントン・ライブラリーに行ってきました。








ライブラリー=図書館となるのですが、

こちらは、図書館、美術館、バラ園、

イングリッシュティールーム、などなど、

数え切れないほどの施設が、

広大な敷地の中にあふれいてる、美しい場所です。























今回、春のお花たちをご紹介します。







この市は、薔薇で有名なのですが、

ローズガーデンは、まだでした。







でも、日本庭園や中国風庭園などもあり、

美しい花を咲かせていました。






ちょっと照りつける太陽の光が強く、

暑いな、なんて思っていますと、

さわやかな風が木々の間から

さ~っと吹いてきます。







日本の5月晴れのような一日でしたよ。







。。。3時間くらい歩いたのに、

まだまだ見る場所はたくさんあります。

でも、とても素敵な場所だったので、
欲張らずに少しずつ見よう、また来ようと決めました。

美味しいスイ-ツを少しずつ味わって楽しむように。(←へんなたとえ)

リトグラフ(石版印刷)展なども開催していたので、

また、ご紹介しますね!!
Happy Valentine's Day!
日本より17時間遅れで、こちらは、今、ヴァレンタインDAYです。

恋人・夫婦でのお祝いはもとより、子供たちも、
日ごろお世話になっている、学校の先生や家族などに
手作りのカードなどをプレゼントします。

アメリカでは、男性が女性にプレゼントを贈りますが、
プレゼントの定番としては、

ミニ・テディベア
ダイヤのアクセサリー
チョコの詰め合わせ
赤い薔薇   ですね。

ハート型の箱にチョコ、そして中心には、
こっそりダイヤのペンダントが隠れている品などもあり
うちのオットは、このタイプを私へのプレゼントと考えたそうです。

オット: でも、やめた。

理由: 私は、チョコだけたいらげて、あー、美味しかった。
ってダイヤに気がつかずに終わりそうであること、
ご丁寧に、ラッピングとか箱とか、ダイヤの隠れたままの状態で、
まとめてゴミ箱行きじゃない?なんて言われました!!

100%の否定は出来なかったりして。ニガ笑

結局、美味しいごはんを一緒に食べられれば、それでいいよ。
な私なのでした。

とりあえず昼間はお仕事です。これより、仕入れに出かけて参ります。

キャラメルより、皆様へ、~Happy Valentine's Day!~
ちっちゃな、オペラ座
ちいさなコーリングカード型をした、
古い招待状が見つかりました。


まじめな字体、セピア色がかったアンティークペーパー。


6枚あります。


文面をおっていくと、1907年の6月13日の夕べに
(どこかの学校の)上級クラスの生徒たちが
お芝居を演じるので、パサディナ・オペラハウスへ
ご招待致します、という内容です。


私の住んでいる町で、103年前に開催された
お芝居の招待状。


今もこの建物は残っているのでしょうか?
まだ分かりませんが、今度、お散歩がてらに、
チェックしに行ってこようかな、なんて思いました。


図書館には、まさにこのお芝居が演じられたであろう
1880-1910年代当時の、オペラハウスの画像が所蔵されています。


外には、ドラッグストアまであり、横にある三角屋根のヴィクトリアンは
なんと郵便局。可愛いですね。


上映されたのは、一体何のお芝居だったのでしょう。


まさに、タイムトリップへの招待状となった、セピアカラーのミニカードたち。



画像: 南パサディナ図書館所蔵
お散歩コース
今日もやって来ました、ご近所さん。




うちのお庭も、しっかりお散歩コースに入っているようです。




いつもは、お昼頃に来るのですが、今日は夕方。




昨日は雨で、やって来ませんでした。




お家の、古い煙突だったレンガで出来た花壇。(ややこしいですね)
その中に、頭をつっこんで、夢中で何かを食べています。。。




私も私も~っと、並んで順番待ちも出てきたり!




その後、私が浮かれてカメラを向けたら、ささささささ~と
一同、早歩きで通勤帰りで込み合う道路へと歩いていきました。




車の運転手さんたちは、結構みんな、
あーあ、ショウガナイ、孔雀が渡り終えるまで待つか。。。
と、お疲れさんのところ、優しいです。




ほとんど毎日やって来ると、なんだか愛情わいちゃいます。笑




また明日ね!
流されたアトリエ
明るいお日様が輝く朝、古いレースの写真撮影に専念する私。

でも、写真を撮り終わるか、終わらないうちに、
空がぐっと暗くなって、雷の音とともに、雨が降り出しました。

水不足のカリフォルニアには、まさに恵みの雨なのです。

でも、海に近く、地盤がゆるいカリフォルニア、
ちょっとした雨で、マッドスライド(土砂くずれ)も多いのです。

カレッジ時代のアートの先生は、マリブの海の見える丘に
夢のようなアトリエを持っていました。

ある日、今日のクラスはお休みする!アトリエが雨で流された!
と、ものすごい形相の先生が教室にいました。

夢のようなアトリエが、まさに悪夢となって多くの作品とともに流されてしまった。

なぜか、この可哀想な先生をふと思い出した、こんな雨の日。

この先生、今も元気に教鞭を握っているようです。ホ。
それぞれの居場所
引越し後の荷物整理も、ほぼ終わりました。


今回のおうちは、私が今まで住んだ中で
一番古い1925年築のお家なのです。
私は、家もアンティーク?で、古いのにどうも惹かれがち。
メンテナンスが大変なのに。ニガ笑


今度のお家、途中でリフォームが入っているので、
それ程古く見えませんが、私としては、オリジナルな
お家の作りを残したままの状態が希望で、
そうです、リフォーム(改装)ではなく、リストア(修復)して欲しかったなあ。

言うだけは簡単ですね。笑


お家で唯一、当時の古さが残っているのは、
リビングルームにある、作りつけのキャビネット。
そして、また違うキャビネットとか、ドアとか、扉系に
当時の面影が少しだけ残っています。


あとは、きれいさっぱり現代風に。涙。


お庭には、レンガがゴロゴロしていたのですが、
聞いた話によると、もともとは、レンガの暖炉・煙突があったらしい。
今は、庭でレンガが廃墟化しています。


と、嘆いていても仕方ない。







いそいそと、色々なアンティークを作りつけのキャビネットに
並べていきました。一人でニコニコ、楽しい作業です。



キャラメルで紹介しているアンティーク本や、
フレンチのガラスジュエリーケースもここへ。








他には、だんなのコレクションである、アンティークの
ガラスネガティブ(写真のネガですね。昔はガラスでした)の箱多数、
そして、ゴーグルみたいのは、(笑) これで、専用の写真を
見ると、3Dみたいに見えるという、当時の人の娯楽品。








実際に、色々見てみました。
3Dに、、、見えたかは、、、微妙でした。笑














こちらは、ガラスネガの入った箱たちですね。
イラストが良い雰囲気です。

いつか、中身もご紹介しますね!








シガーボックスや古い本も。








そして、しまいには、カンナとか、役目不明なブラスの棒とか、
実家から持ってきちゃった、ひいおじいさんの矢立まで並びます。







矢立は、携帯用筆記用具で、インクは墨!丸い個所に入れます。
そしてサイドの長い部分に、紙と筆をさしていたわけですね。
これで、どこからでも、お手紙が書ける!






そして、おじいさんたちは、実際に、これを使っていたと思うと、
なんだか、じーんと感動します。





なんて、昔に想いをはせながら、あれもこれもと詰め込み、
すぐにいっぱいになっちゃったキャビネットでした。笑
ジャーマンファブリック
以前にも、ちょこっとご紹介したことのある
ジャーマンファブリックのユーロシャム。
今回、色柄豊富、たくさんのお品をご紹介予定です。

素朴で可愛らしく、独特のプリント模様。
どことなくやわらかくなっているコットンも、古いお品ならでは。
肌に優しい感じです。

こちらは、すでにクッションカバーになっているお品たちです。
ユーロシャムと呼ばれる、いわゆる巨大サイズなクッションたち。
キャラメルも大好きなタイプのお品です。

欧米では、ベッドにたくさんのクッションを並べています。
その様子は、まるで、素敵なインテリア雑誌から出てきたよう。
みんな、お洒落にベッドを飾っています。

でも昔、女の子同士でお泊りした時に、ふと気がついたのですが。。。
彼女たちは、眠るときになると、そのベッドの上のクッションたちを
ベッド脇にボコボコと、無造作に落として行きました。
はやり、眠るときの枕は1つで良いのです!笑

そして、朝になるとまたベッドを整え、昨夜お役御免となった
クッションたちをいつもの場所へと、ゴージャスに並べています。
そして、お部屋は元通り、インテリア雑誌仕様へと戻ります。

無駄にも見えるこの一連の儀式?
それが習慣というものなのでしょうか。

でも、ベッドの上でごろごろと寝転がったり、
テレビを見るには、クッションはかかせないアイテム。

こちらは、ベッドに置いてももちろん可愛いですし、
ソファーに置いても、床に置いても、お子様がいらっしゃるなら
大きくてやわらなかなクッションは、さらに大活躍と思います。

優しい肌触りの、ジャーマンコットンのユーロシャム。お楽しみに♥
猫印
古いペーパーボックスが見つかりました。



グリーンのそのお箱は、ちょっとくたびれた感じ、
でも、そこがまた良かったりして。



外側には、シルクの糸巻き入、と書かれています。


私が、わくわくしながら、その蓋をあけてみると、、、

オリジナルの中身は、もうすっかりなくなってしまったようです。


かわりに、コロコロと可愛いノット(結び目)パーツが
キャンディみたいに、たくさん入っていました。


毛糸玉にも見えてくる、カラフルなパーツたち。
お箱の蓋のイラストは、何気に猫印。


う~ん、ツボです。笑
引越し完了!
今日で、ほぼ引越し完了致しました。

カリフォルニアは、めずらしく雨が多かった週で、
夜など、ちょっと寒くなっています。

新居のまわりを散策。

さっそく、近所のスーパーなどをチェックして来ましたが、
オーガニック素材、おいしそうなスイ-ツ、フレッシュでヘルシーな
テイクアウトも多く、さすがに、カリフォルニアの町中らしいな、と感じました。

オットの仕事の都合などで、引越しが多かったこの数年でしたが、
やっと住みたかった町に移れて、幸せ気分がふつふつと沸いて来ます。

私の大好きな古い町並みと、素敵なショップたちがお洒落に融合した町です。

これからブログでも、色々ご紹介して参ります。
お楽しみに!
描いた人のみぞ知る
細い線で丁寧に描かれたまつげ。

透き通るような美しい瞳。

やわらかなカーブを描く眉。








きゅっとしまった口元、ぷるるんと豊かなくちびる。
整った鼻のかたち。









長い髪を優雅に指に絡まらせ、、、、




1800年代中頃の女性でしょうか。




見つめていると、思わず怖くなくような、
ため息がでるような、いろんな思いが交差します。



でも、ひたすら美しい昔のプリント画です。



その細かなラインに、息をのんで見つめていますと
あれ? 彼女の片手部分がどうも未完成のよう?

きれいなパールのネックレスを持っている片方の手が、
どうも他と違います。下書きで終わっています。

でも、この画の中心は、彼女のお顔部分。
はしにある、この手とパールは、あえて印象を強くせず、
さらっと描いて、そのままフェードアウト効果?を狙う
完成だったのでしょうか?

結局は、描いた本人が終わりと思う時点で、
その絵は完成となるのですが。

描いた人のみぞ知る、この絵の完成度。